終末期と生前にできること
終末期の医療について
「終末期医療」とは、終末期に行われる医療の総称で、本来の病気に対する医療や
苦痛緩和のための医療あるいは生命の維持のための医療等が含まれます。
尊厳死について
現代医学では、治る見込みがなく、患者が耐え難い苦痛の中にいても医師は
必死の延命治療を行います。しかし「治る見込みがないなら延命治療は
行なわないでほしい」、「植物状態になったら生命維持装置をはずしてほしい」、
「自然に死にたい」と考える方が増えています。そのような人間としての尊厳ある死を
自己決定しようというのが尊厳死です。こういった意思をもつ人たちを支援するために、
日本尊厳死協会は人間として尊厳ある死を自己決定しようと「尊厳死の宣言書(リビング・ウィル)」
を広めています。
お問い合わせ先 日本尊厳死協会
〒113-0033 東京都文京区本郷2-29-1 渡辺ビル201号
TEL.03-3818-6563
献体について
献体とは、医学・歯学の大学における人体解剖学の教育・研究に役立たせるため、
自分の遺体を無条件・無報酬で提供することをいいます。
「自分の死後、遺体を医学・歯学の教育と研究のために役立てたい」と志した人が、
生前から、献体したい大学またはこれに関連した団体に名前を登録しておきます。
登録に際しては、家族の同意が必要です。亡くなられた時、遺族あるいは関係者が
その遺志にしたがって遺体を大学に提供することによって、はじめて献体が実行されることになります。
献体は死後、48時間以内を目安にしています。通夜・告別式は行えます。
通常は葬儀の後に遺体は火葬場に向かいますが、献体の場合は火葬場ではなく大学へ運ばれる点が違います。
遺骨が家族の元に戻るまでの期間は1~2年、長い場合は3年以上かかります。
お問い合わせ先 財団法人 日本篤志献体協会
〒160-0023 東京都新宿区西新宿3-3-23 ファミール西新宿404号室
TEL.03-3345-8798